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2009年3月23日 (月)

2008年 ネパールトレッキング カラパタール 11~16日目

Kalapatthar2008001_74Kalapatthar2008001_85  11日目。この日の朝が最も辛かった。頭痛と気持ち悪さとだるさのトリプル攻撃。風邪に加え寒さと高度の負担でなかなか寝付けなかったからだ。
僕が寝た部屋の窓は内側までガチガチに氷が張り付いていたので、外がどれだけ冷えていたか想像に難くない。その寒さの中で少しでも眠れたのはsekiさんからいただいた解熱剤のおかげだった。今回どれほど助かったか知れない。
何とか朝食を済ませ、身支度をしてロブチェへ向かって歩き出す。日差しが当たってくると、現金なもので調子も良くなってきた。この日から下山にかかるという心理的な影響もあったと思う。
Kalapatthar2008001_86Kalapatthar2008001_93  帰りはあっという間にロブチェ着。小休止して再び歩き出し、お昼にトゥクラ着。体調も徐々に回復してきている。降っていくにつれ酸素が多くなっているので体の負担も軽くなっていくせいだろう。とはいえまだ4300m付近だが。
途中でガイドのペマさんがロブチェピークを指差して「人が登っている」と教えてくれた。
巨大な山の雪渓に針の先くらいに3つほど点が見える。それが人らしい。教えてもらって目を凝らさなければ、肉眼ではとても気付かない大きさだ。ペマさんはよく見えるらしい。
試しに僕のデジカメで、サイズを大きくして撮影してみた。プレビューの画像を拡大してみると、たしかに雪の上をロープを伝って登っていくパーティーが見えるではないか。ロブチェピークって登れるんだ。
Kalapatthar2008001_95Kalapatthar2008001_97  数日前にディンボチェピークを登ったときにも、ペマさんはチョー・ラ(カラパタールとゴーキョを繋ぐ峠)を歩いているパーティーを見つけて教えてくれたものだ。
こちらに住む人々は本当に視力がいい。
トゥクラを出ると、急な降り坂から徐々になだらかな歩きやすい道に変わり、ヤクの群れを見ながらのんびりロブチェへ歩く。3時頃に到着。いつの間にか体調は良くなっていた。我ながら現金な体である。

Kalapatthar2008001_107Kalapatthar2008001_114  12日目。ロブチェからタンボチェまで一気に降る。タンボチェ手前で少し登り坂になるのだが、風邪で体力が落ちたせいか僕にはかなりしんどかった。やはりゆっくりとペースを落として遅れて到着。
大事をとって寝るまで宿の談話室から外には出ないようにした。
しかし、僕が談話室で暇を持て余している頃に隣にあるタンボチェの寺院では夕方のお勤め(お祈り)をやっていて、sekiさんとのんちゃん達は出かけていったのだが、なんとお坊さん達と一緒に記念撮影もしてもらえたそうだ。あー行けばよかった!

Kalapatthar2008001_121Kalapatthar2008001_123  13日目。体調はようやく回復。ナムチェまで降る。雲が多いが、時折日差しが射すので快適に歩けた。
タンボチェから降りきった谷底のプンキテンガ付近で、軽装で運動靴、ゼッケンを付けてまるでマラソンランナーの様な姿の一団とすれ違った。
聞くと近日中に毎年開催されている「エベレストマラソン」があるらしい。エベレストBCからナムチェまで、通常は3日かかるところを1日で走ってタイムを競うのだ。
最近はコースが変更されて今回は何とカラパタールからチョー・ラを経てゴーキョ、レンジョ・パスを越えてナムチェを目指すコースだそうだ。
本当だとすると5000m付近をずっと走ることになる。尋常ではない。死者が出てもおかしくはない。
すれ違うランナーは、やはり誰もがチーターのような体つきだ。世界中から猛者が集まっているようだ。
余談だがネパールには常駐しているNHK特派員の女性がいて、年の頃も僕と同じくらいかちょっと若いくらいなのだが、その方がこのエベレストマラソンに毎年走っているのだそうだ。
いったいどんな人だよ、と思っていたが僕は今回のネパール初日に会っていた。高級ホテルで今回のメンバーと食事(だけ)をしたのだが、そのときに隣で偉そうな日本人の方々を案内していた人がその人だった。
思い出しても、高山で走るような人にはとても見えなかった。人間見かけによらないものである。

Kalapatthar2008001_124 14日目はナムチェ滞在。当初は2日に分けてルクラを目指す予定だったのだが、1日でもルクラには行けるため(ちょっと長いが)、この日はナムチェで休憩することになった。

Kalapatthar2008001_128 15日目。ルクラへは長い道のりだった。来た道を戻っているのだが、3日かけて歩いた道を1日で歩くと「こんなに長かったっけ?」という思いが度々起こる。
途中休憩したロッジでは、別のツアーの日本人の団体が先に休んでいて、その中の一人に何と同じ県内で知っている場所に住んでいる方にお会いした。
8時間かけてやっとの思いでルクラに着いたときは、何というか物凄い達成感に包まれた。
宿は食事も良く部屋も快適だったので、文明の力のありがたさを身に染みて感じる。この宿はシェルパの老夫婦が営んでいるのだが、年の功がかもし出す雰囲気の談話室が、なかなか快適で気に入ってしまった。
この辺りは、普通仏様が部屋の一番目立つ場所に奉られるのだが、ここではヒラリー卿の肖像画が大きく飾られている。
ヒラリー卿は世界で初めてエベレストに登頂した人(諸説あり)なのだが、この人のおかげで「シェルパ」という民族を世界中に知らしめることができたということで、この辺りでは神様に近い位地で敬われているそうだ。

Kalapatthar2008001_130 16日目は最終日。飛行機でカトマンズに戻る。前日は天候が悪く飛行機が飛ばなかったそうで、空港は大混雑でどうなるかと思ったのだが、宿の老夫婦のおじいさん、実は空港の偉い人らしくスムーズに飛行機に乗ることができてしまった。
僕らを乗せたルクラを出た飛行機は、着陸許可がなかなか下りなかったらしくカトマンズ上空をしばらく回っていた。腕時計の高度計を見ると4000mを越えている。ボロいプロペラ機なので気圧調整はあまり効果がなく、結構息苦しい思いをした。
数日前4000mを歩いているときは何とも感じなかったが、低い場所(といっても2700mあるが)から一気に揚がると、改めて大変な場所だったんだと知ることができた。
長く感じたが、そんなには飛んでいなかったらしい。カトマンズの空港に着いたときはまだ朝9時過ぎだった。

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2009年3月 9日 (月)

2008年 ネパールトレッキング カラパタール 10日目

Soh_0577_008Soh_0587_018  10日目。13時間も寝たいたためか、体調もたいぶ良くなったようだ。
今日は今回のトレッキングのメインイベント、カラパタール登頂の日だ。
辛い登りも今日で最後。多少体調が悪くても何とか頂上まで辿り着きたい。
まだ本調子ではないが、結構疲れることなく歩くことができた。登りではすぐに息が切れてしまうのは相変わらずだが。
Soh_0589_020Soh_0001_329  クーンブ氷河に沿って歩き高度を上げていく。途中氷河を横断する箇所があるが、氷河は氷の上を歩くようなイメージではなく、岩だらけの川原を歩いているような感覚だ。
足元の下は氷なのだろうが、あまりに巨大すぎて氷河の上にいるという実感はない。
11時頃にゴラクシェプ(5.140m)到着。早めの昼食を取り、カラパタールへ。
風邪のためか高山病か、足がやけに重い。前日と同じく一緒に歩いている方々には先に行ってもらい、僕は一人でゆっくりと歩かせてもらうことにした。
Soh_0002_330Soh_0022_350  ポーターさんを先に行かせ、同行いただいたガイドのペンマさんがずっと一緒に歩いてくれたのは心強かった。
今回のガイドさんは、英語しか話せないがゲストを常に気にかけて尊重してくれる、笑顔の良く似合う大変親切なガイドさんだった。
ネパールのトレッキングは一人でも行けなくはないが(実際最初の頃は僕も一人で歩いていた)、やはり現地のガイドさんと一緒に歩くと安心感が格段に違う。そして良いガイドさんにめぐり合えたら、さらに素晴らしい思い出を作ることができるのだと思う。
Soh_0013_341_2Soh_0031_358Soh_0036_363   勿論、雇う雇われるの関係を意識するのではなく、こちらのガイドさんを尊重する人間同士の接し方も大事だろう。
先頭に遅れること15分、やっとのことでカラパタール(5.545m)の頂上に到着できた。
天気は快晴で、雲ひとつない絶景が広がっていた。エベレスト、ヌプツェ、目の前にプモーリの巨大な岩が迫っている。
疲労と息切れでしばらく動けなかったが、体調は達成感からか悪く感じない。
息が整うと、まず懐に忍ばせておいた僕の昨年亡くなった祖母の遺髪を、少しだけ撒いた。
僕の祖母はあまり出かけることがなく、10年近く寝たきりで亡くなってしまったので、僕が出かける際はたまに遺髪を持って行っているのだ。
Soh_0038_365Soh_0049_375  僕たちと同じ時期に歩いた日本人のパーティーも同じく登頂しており、その方々の記念写真など撮ってあげたりしてしばらく山頂で過ごした。
陽が傾いてくると、徐々にエベレストに当たる光が赤くなり始め、空の蒼さと相俟って見たこともない幻想的な風景が目の前に現れた。
カラパタール山頂にいた世界中から集まった面々はしばし時間を忘れ、その絶景に魅入られていた。
Soh_0054_379Soh_0056_381  我に返ったのはもう陽が沈んで薄暗くなりかけた頃だった。
みんな各々ヘッドライトを点けて名残惜しくゴラクシェプへ戻った。
この日の夜は今回の旅で最も体調が悪かった。5000mを超えた場所で宿泊するというのは体力的にも結構きついらしい。まして風邪を引いている。
Soh_0060_384Soh_0071_394  翌朝にカラパタールへ登ると言う案があったが、この体調ではとてもではないが登れない。今日中に登って良かったと心底思った。
11目に続く

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2009年3月 6日 (金)

2008年 ネパールトレッキング カラパタール 9日目

Soh_0530_041Soh_0539_050  9日目。風邪は昨日のまま良くはなっていない。酷くなるよりはましだが。

なるべく厚着をしてマスクをし、出発する。谷間なので日差しが入るのが遅い。日が差すまでは、マイナス10℃の寒さの中を歩かねばならない。風が無かったのが救いだった。

しばらくフラットな道を歩き、少し上り坂になってクーンブ氷河の直下の橋を渡った先のトゥクラ(4.593m)に昼前に到着。

Soh_0560_071Soh_0555_066 簡単な昼食を取り、ここから急な上り坂にさしかかる。低地であれば大した登りではないのだろうが、数歩歩くごとに息が切れる高地にあっては上の峠まで遥か彼方のように感じる。

とにかくペースを崩さないようにゆっくりと歩く。風邪のせいもあったので、他の人達は先に行ってもらい、僕だけさらにゆっくりと歩かせてもらった。

Soh_0561_072Soh_0563_074  たっぷり2時間ほどかけて、ロブチェ手前、氷河の取り付き辺りの峠に到着した。この辺りはモニュメントが林立していて、たくさんの石も積まれているのでさながら賽の河原のような風景になっている。エベレストなどの高地で亡くなった、シェルパ族のお墓なのだそうだ。お墓と言っても遺体が無いものが多いらしい。遺体は山頂近く7~8000m付近にそのまま放置されているのだそうだ。

Soh_0567_078Soh_0568_079  引き上げるにも空気が薄くてヘリは飛ばせず、他の登山隊もギリギリの装備で行くため持ち帰れないので、遺体を取りに行くには最低2000万円はかかってしまうとのことだった。

実はエベレスト山頂付近はそんな登山者の遺体が多く転がっているという(一説には1000体以上)。局地なので風化せず、そのままの形で。

最近建てられたモニュメントには、何と日本人の名前が記されていた。

ロブチェ(4.930m)に到着後、体調がさらに悪くなり寝込むことに。夕食もそこそこに早く寝てしまった。だが症状は風邪だけで、高度障害が無くて本当に良かった。ダブルで来ていたら身動き取れなかっただろう。

夕方、夕日に映えたヌプツェ(7.855m)が素晴らしかったらしい。それを見られなかったのが残念だった。この日は13時間寝ていた。

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2009年3月 1日 (日)

2008年 ネパールトレッキング カラパタール 7、8日目

Soh_0372_143Soh_0384_155  7日目。この宿では珍しくガスのシャワーが入っていた。
ここから先は体を洗う場所が無いので、昨夜寒かったが無理して浴びたのだが、熱いお湯が出たが水の供給が良くなかったらしく途中で止まってしまった。
しかも体を洗っている最中に!どうやら水の入る場所が1ヶ所しかなく、誰かが使ってしまうと止まってしまうしくみのようだ。
Soh_0386_157Soh_0389_160  声をかけて少し待ってもらったのだが、そうこうしているうちに体が冷え切ってしまった。
朝起きたら少し体調が悪い。風邪かもしれなかったのでいつもより厚着をして出発。
もうこの辺りまで来ると背の高い木は全然見かけない。
大きな深い谷に沿った道を辿りながら少しづつ高度を稼いでいく。
気付けば右手のアマダブラムも形がずいぶん変わっている。見る角度で全く印象が違う山だ。
放牧されているヤクの群れと時々すれ違いながら、昼過ぎにペリチェ(4.252m)到着。
ペリチェの手前には川が流れており、以前は橋がかかっていて村が見えてから簡単に辿り着くことができたのだが、今は流されてしまってだいぶ下流にある橋まで周らなければならかくなっていた。
Soh_0410_176Soh_0451_210  ペリチェは6年前と比べるとだいぶ宿が増えていた。僕たちが泊まった宿は中でもいちばん豪華そうな宿に宿泊。
ダイニングルームも快適で食事も美味しかったが、電気が来ているのに部屋の電気が付かなかったり2階のトイレの水が流れなかったり。まあ慣れているので不便は感じなかったが。
Soh_0489_110Soh_0502_122_2 8日目。この日も高度順応で同じ場所に宿泊する。
一日宿に滞在するのも退屈なので、ペリチェの裏にあるディンボチェピーク(4.900m)へ登ることになった。
前日寒かったせいか少し風邪を引いたようだ。体を休めることも考えたが、高度順応のために多少無理してでも登った方がいいだろうと思い出発。
かなり急な坂ではあったが、見た目はすぐ近くにあったので簡単に登れるだろうと多寡を括っていた。
Soh_0511_131Soh_0510_130  けれども歩けど歩けどなかなか到着しない。高度が高いのですぐ息が切れるし、空気がクリアなせいか距離感が全くつかめなかったようだ。
お昼までには往復できると思っていたが、ようやく頂上に到着できた頃だった。
ディンボチェピーク頂上は、流石に素晴らしい展望。6~8000mのヒマラヤの峰々がぐるっと取り囲むように見渡せる。カラパタールまで歩けなくても、ここまでのために来る価値はありそうだ。
Soh_0522_142 だがどうも無理しすぎたようで、この日の夜から風邪が悪くなってしまった。
歩けない程ではなかったので、風邪薬とビタミン剤を飲みながら騙し騙し歩くことにした。
前夜借りたブランケットが薄かったので、それが良くなかったらしい。次回からは暖かいシュラフを買って持って行こうと思う。

9日目に続く

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