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2010年2月18日 (木)

大峰奥駈道縦走 7日目~8日目

7日目。長かった大峰奥駈もいよいよ最終日だ。朝起きても疲労は溜まっていたが、今日が最後と思うと現金なもので不思議と力が湧いてくる。

朝食の後ずっしりとしたお弁当をいただき、5:40、玉置神社を出発。

しばらく杉林の中ゆるい下り坂を降っていく。するとすぐに舗装された車道に出て、今度は車道から分かれた林道の方へ入っていく。車を入れないためゲートが閉められていたので、知らなければ道を間違えていたかもしれない。

林道は車が通れるように広げたもののしばらく使われていないらしく、かなり荒れていた。土砂崩れもいたるところで起きている。どんな目的でここに車道を作ったのか、気になるところだ。

Imgp0192 しばらくすると歩道は林道から左に入り、深い杉林の中に入っていく。あまり手入れされていないようで倒木が目立つ。すぐに急坂になり、登り切ったところで大森山(1078m)に到着した。時間は既に8時を過ぎている。

ここからは急な下り坂だ。とにかく滑りやすいので、注意して降っていく。大峰奥駈道は、関東の山では考えられないほどとにかく登りも降りも急傾斜が多い。この辺りの山はみんなそうなのだろうか。それに道をジグザグにして登りやすくしないのも、修験の道だからなのだろうか。

Soh_0090_005_2 そのうちちょっとしたピークにさしかかり、10:00、立派な不動明王像が置かれている五大尊岳(825m)に到着。休憩せずそのまま通過。一応手を合わせておいた。

さらに降り道が続く。どんどん下界に近づいていく感じがする。いつの間にか周囲の霧は晴れ、太陽が顔を覗かせていた。降りきったところの六道ノ辻というところで昼食。金剛多和という石仏が祀られていた。

玉置神社でいただいたお弁当を開いてみて驚いた。青菜で包まれた巨大なおにぎりが3つ、ぎっしりと詰まっていたのだ。ぱっと見3合近くあるだろうか。

空腹だったがこれは流石に入るだろうかと心配だったが、なんとすんなりと食べきってしまった。普段だったら大変だったろうが、疲労した体が求めていたのかもしれない。

Imgp0207 昼食地からちょっとだけ登りがあり、その終点には大黒天神岳(573.6m)という標識が倒れていた。あまり山のピークという感じはしない。隣には護摩がくべられている。途中いくつも見かけたが、どんどん増えていく気がする。

この辺りから雲は完全に開け、暑い太陽の日差しが直接当たるようになってきた。伐採もやっているようで日陰も無いところが多い。

Soh_0092_007 と、右手の視界が急に開け、大きな熊野川の川原と点在する民家が見えた。久し振りに見る人の営み。ちょっと感動的だ。

気持ちも軽くなり、早く降りたい気分になるが、この辺りはマムシが多く慎重に歩かなければならない。一緒に案内してくれたしょーごさんが秋に行かずわざわざ暑いこの時期に大峰を歩くのは、このマムシが心配だからなのだそうだ。ここで野生の鹿の親子に遭遇したが、そういえば鹿ってマムシに噛まれないのだろうか?

Imgp0211 伐採され開けた暑い山道を抜け再び涼しい杉林に入ってしばらく歩くと、15:00、急に宝経塔がある広場に出た。広場を抜けるとアスファルトの車道が。ようやく、山道が終わったのだ。

本当はさらに山に入り七越峰経由で熊野神社へ向かうのだが、時間も無いし体力的にもきつかったので、ここから車道を歩いて向かうことになった。

ここから熊野神社まで車道を1時間半歩く長丁場だったが、今までの歩行からしたら全然大したことは無かった(途中苔むしたアスファルトで滑って転んで手をすりむいたが;)。

Imgp0212Soh_0095_010  16:30、熊野本宮大社着。大峰奥駈道縦走が終わった瞬間だった。

この道は大昔から、熊野詣でと称して歩かれてきた道のひとつだと言う。昔の人はどんな思いでこの社を見たのだろうか(昔は違うところにあったらしいが)。

せっかく来たのだからお参りしなければと、疲労した体にムチ打って社に向かう。本格的な登山の格好をしていたのだから、周囲にはかなり奇特な目で見られていたかもしれない。

Soh_0096_001 神社から外に出るとこの日宿泊する湯ノ峰温泉の民宿「てるてや」のご主人が車で迎えに来てくれた。15分ほどで到着。

早速温泉に入り、疲れを癒す。下り坂で押され続けたせいか、親指の先の感覚が無い。風呂に入るまで気が付かなかった。

長く山を歩いてきたし、食事もあり合わせばかりだったので、この日の温泉と食事は本当に極楽だった。6日間の疲労も苦労も全て癒されるほどの居心地の良さだった。山と温泉、この差が快感なんだよな。

8日目、この日はバスで車が置いてある吉野へ戻る。ザックと登山靴は宅急便で送った。

Soh_0100_002 バスの時刻に合わせて熊野神社へ戻り、少し時間があったので社殿へもう一度お参りに行くと、「かっぽれかっぽれ」と、近くの愛好会か何かが踊りを奉納しているところだった。社の神様にご覧いただくという形なので、普段固く閉じられている社の門が珍しく開けられていた。ちょっとラッキーかな。

バスは熊野神社から五條駅まで乗った。約5時間の道程だった。路線バスなので番号が印刷された紙を引き、上に表示される料金表を見て料金を支払うのだが、五條駅に着く頃は3回も入れ替わるようになり、番号を100を超えていた。

どんだけ長い路線なんだよと後から調べたら、なんと日本一長い路線バスだったようだ。

日本の秘境とも言われる十津川村の細い山道も、構わずバスはどんどん進む。かなり深い山の中だ。この辺り秋に来れば、素晴らしい紅葉の景色だろう。昨日までこの渓谷の上の山道を歩いていたのだ。雨が多かったせいで、あまり実感は湧かなかったが。

五條駅からはJR線から近鉄線に乗り換え下市口へ。午後3時頃に着いた。駐車代はこれだけ駐車しても500円。ありがたい。

帰りは京都まで下道を使い、そこから名神高速に乗った。岐阜羽島に弟が住んでいたのでそこで1泊させてもらう。翌日9時から出発し、途中群馬に入った松井田の祖父の家に立ち寄った。12時半頃着いたので結構早く行けたものだ。丁度祖母の2周忌だったので、弟を除く家族全員が集まっていた。

帰宅したのは日も暮れた夜8時過ぎ。結局全工程9日間の日程になってしまった。

*まとめた記録はこちらからどうぞ。

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