フォト
無料ブログはココログ

« 2012年9月 | トップページ | 2013年1月 »

2012年10月 7日 (日)

2011年 チベット カイラストレッキング 4日目 サガ~バルヤン

2011年5月30日。

Kailas2011small146 テントの中は思ったより広く、快適に眠ることができた。ただし僕たちが使ったシュラフ(寝袋)は寒冷地用のダウンが入ったものだったからで、普通キャンプに使う3シーズン用だったら風邪をひいていただろう。

町外れの平地で全く実感が無いが、ここでも標高4,000mを越えた場所なのだ。日が暮れればとたんに寒くなり、氷が張る。
少々散財してしまうが、やはりちゃんとした衣類と寝袋は欲しい。

夕食と朝食は近くに張った青い専用のテントを使った。
一瞬で乾いてしまうが、チベット高原でも一応雨(雪)が降る。風も吹けばたちまち凍えてしまうので、外で優雅にお食事、という訳にはいかない。

夜中にトイレ(トイレも勿論テントを張っている)に外に起きた際に空を眺めてみたが、生憎曇っていた。今夜に期待しよう。

朝食を済ませ荷物をまとめ、8:00に出発。

Kailas2011small152Kailas2011small155  ランクルは相変わらず、見渡す限り何も無い舗装された道を突き進む。
途中峠のような所で物見櫓のような石積みの遺跡が左手に見えた。昔ここに何かあったのだろうか。

Kailas2011small157Kailas2011small158  そのうち集落がちらほらと見え始め、チェックポストに停車。ここで検査のため1時間ほど止められた後、少し進んだところでそこそこ大きな集落に入った。ドンバという名前らしい。ここは立ち寄らずに通過した。

Kailas2011small162Kailas2011small166  道はまた何も無い平地になり、時折砂丘の見える砂漠地帯に入っていった。
途中道端に車を停め、トイレ休憩。用を足しながら左右に首を回し何も無いチベット高原を見渡すと、たった一人でここに放り出されたらまず生きて戻れないだろうというちょっとした恐怖感と、その場所に自分がいるという事実に妙な高揚感を覚える。
嫌な感覚ではない。もちろん皆と一緒に旅をしていることからくる安心感あってのことだと思うが。

Kailas2011small169Kailas2011small168  延々と続く道をすっ飛ばし、13:00頃またも車は集落の中に入っていった。
バルヤンという街で、ここで昼食。
一応宿場町らしく、街中の宿らしい所に入った。食事もちゃんとしたものが出される。インスタントラーメンまであった(この辺りでは高級品)。ヤクの肉入りとのことだが、本当かどうかはかなり怪しい。
食事は美味しくいただいたが、トイレはなかなか勇気のいる場所だった。ここでは敢えて書かないが、田舎の中国のトイレ、と書けば何となく察しがつくと思う。昭和初期の農家にはこんなのがあったかもしれない。

Kailas2011small172Kailas2011small171  昼食後、ちょっとした食休みのため街中を散歩してみた。
人々は見る限りみすぼらしい格好をしていたが、結構活気があるように見えた。
ぼろぼろではあるがビリヤードまである。流行っているようで子供たちのスタンスもなかなかサマになっていた。
だが、やはりチベット。異邦の人々に対しては何かピリピリしているように思える。

Kailas2011small174Kailas2011small173  どれがどう、と具体的には言えないのだが、肌に刺すような感覚、緊張感がどこかにあるのだ。

ネパールやインドで会ったチベット人とは目つきが明らかに違う。確証は無いがそれだけ迫害されているとしたら、本当に悲しい。

Kailas2011small175Kailas2011small177  バルヤンを出発し、車はまたも平原へ。1時間ほど過ぎた15:00頃に今日のキャンプ地に到着した。
地名は無く、バルヤンの外れ、ということだそうだ。
この辺りは水の溜まりやすい場所らしく、小さな池がそこら中に広がっていた。
360度ぐるりと見回してみたが、遠くに山が見えるだけですべて平地と空のみだ。

Kailas2011small178Kailas2011small182  時間もあったので付近を散歩してみた。高度順応もあるので少しでも体を動かした方が良いのだ(もちろん動かし過ぎは禁物だが)。

チベットの大地はデコボコしていて砂地や岩場も多く、思ったより歩き辛かった。
Kailas2011small184 遠くに山羊の集団が見え、次第に僕たちの方へ近付いてきた。数は50頭以上はいただろうか。
野生のものではなく、放牧されているようだ。これだけ広い土地に放されてもよく逃げないものである。もっとも逃げたところで生き残れないのだろう。寒い環境で育った山羊らしく、体毛はふさふさだった。

Kailas2011small180Kailas2011small181  テント地の周りをぐるっと歩いて戻ったら、この山羊たちの飼い主であろう親子連れが様子を見に来ていた。
「タシデレ~」と挨拶は何とか通じるが、後は何だかぜんぜん判らない。ガイドのクンチョク君に聞いてもらったら、要は何かくれ、と言っていたようだ。一同ガクっとずっこけてしまうが、まあそんなものである。
こちらも言葉が判らないふりをしてしばらく子供達と遊んでいたが、親たちは期待できないと思ったのかこの場を離れていってしまった。子供たちもそれを追っていく。
親子と山羊の集団がいなくなってからは、先程の喧騒が嘘だったかのように、耳に当たる風の音だけが聞こえていた。

Kailas2011small189Kailas2011small187  日が暮れて辺りが暗くなり始めた頃に早めの夕食を済ませ、20:00過ぎには皆テントに入って就寝した。
夜中、トイレで外に出てみたら一面の星空!天の川もくっきりと見え、あまりの星の多さに星座が判らないほどだ。
辺りに灯りのある場所はどこにも無く、地平線から星空が始まっている。

同じような星空はネパールでも何度か見たことはあったが、山が無い分こちらの方がはるかに凄い。
テントから首だけを出し仰向けになり真上の空だけを見たていると、吸い込まれるような、宇宙空間に放り出されそうな感覚になりとても怖くなる。気が付くと自分の両手がシュラフを鷲掴みにしていて笑ってしまった。

残念なのはカメラの三脚を持ってこなかったことだ。次回は必ず小さなものでも用意して行こうと思う。

5日目につづく。

***************************

管理人のホームページ(過去のトレッキング記録)

Reset your compass

http://www.geocities.jp/ddngj018/

管理人のネットショップ

ネパール・ヒマラヤ雑貨専門店「カラパタール」

http://nepalzakka.sakura.ne.jp/

****************************

« 2012年9月 | トップページ | 2013年1月 »

ウェブページ

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31