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2013年1月20日 (日)

2011年 チベット カイラストレッキング 5日目 バルヤン~マナサルワール湖

2011年5月31日。

5日目。今日はようやくカイラスの麓の湖、聖地マナサルワール湖へ辿り着く日だ。

チベット高原をひた走って3日目ともなると、いい加減何も無い風景に飽きてくる。そろそろ、変化のある景色が恋しくなってくる頃だ。

早々に朝食を済ませ、荷物をまとめて車に乗り込む。

Kailas2011small190Kailas2011small191_2車道は相変わらず地平線に舗装された車道が延々と続いている。見たところここも出来たばかりの舗装道らしい。以前は砂利道もいいところの荒野を走っていたのだから、その頃に比べたら本当に楽にカイラスへ行けているのだと実感できる。

Kailas2011small1933日目でマナサルワールというのはちょっと前までは考えられなかったそうだ。

優に5日はかかっていたと聞いて、それだけで腰が痛くなりそうだった。

しばらく行くと登り坂になり、少々息苦しくなってきた。気圧の変化も何となく判る。

すると小さな峠を越えた。聞いたらマユム・ラという峠で、標高は5,200mあるとのことだった。

先日も5,000m以上の峠を越えたが、それまで4,300m付近を走っていたとはいえ、高山帯では少し標高が上がると急に苦しくなってくる。車だから良いが、歩いていたらかなり苦しかったろうと思う。

幸いすぐに下り坂になり、標高は4,000m台に戻った。

すると前方左手に大きな湖が見えてきた。これがマナサルワール湖かと思ったが違っていた。

クンギュ・ツォという湖だそうで、近付いてみたらそんなに大きくない。だが道沿いに細長く、この湖が終わるとマナサルワール湖が近いそうだ。

Kailas2011small199Kailas2011small196_3湖を見ながらしばらく進み、また元の平原に戻り小さな丘の上に行くと、タルチョがたくさん飾られた場所に出た。検査站(チェックポイント)があるところを見ると、どうやらここが湖の入り口らしい。よく見ると先のほうに海のような水平線が見える。

Kailas2011small198Kailas2011small203ここでランクルを降り、皆で記念撮影と持ってきた新しいタルチョを取り付けた。

巡礼らしいチベット人のグループもここでカイラスの方向へ五体投地をしている。ここも聖地の中にある巡礼ポイントの一つなのだろう。

僕らもひとしきりお祈りを済ませ小休止したあと、いよいよ湖へ向かった。

道は舗装から急に荒れた道へ変わり、凸凹の道を慎重に進んでいく。水平線は見えるのだが、なかなか到着しない。

Kailas2011small205Kailas2011small209小さな検査站(チベットの若い女性が2人でチェックしていた)を抜け丘を登ると、急に目の前に巨大な湖が広がった。ようやくマナサルワール湖に着いたのだ。

車はそこから直ぐの湖のほとりに止まった。テントを張るには丁度良い場所で、ここで今日は宿泊することになった。

時間はまだ昼を過ぎたばかりだった。ネパール人のポーターやキッチンスタッフ達は早速テントを張り、昼食の準備を始めだした。

食事までの間は各自自由時間。僕を含む殆どの人は、湖を見つめただただボーっとしていただけだった。

Kailas2011small208とにかく大きい。海のようにも見えるが、高地のため周囲に緑は無く雲が近く早いため、不自然なほどの神秘的な風景がいっそう際立っている。

人工物は僕たちのもの以外には何もない。大昔から聖地とされてきた理由が判るような気がした。

Kailas2011small217Kailas2011small221マナサルワール湖は、チベット名でマパム・ユムツォといい、ヒンドゥー教ではシヴァ神の妻でヒマラヤの女神パールヴァティが住む湖とされ、チベット仏教では文殊菩薩が住むとされる聖なる湖だ。マパムとはチベット語で「征服されない」という意味らしい。

どうやって調べたか知らないが、海抜4,588m、最大深度81.8m、周囲約140kmの淡水湖だそうだ。琵琶湖の3分の2くらいの大きさだろうか。

Kailas2011small223ヒンドゥー教徒にとっては特に聖地とされているそうで、訪れた信者は必ず沐浴している。あのマハトマ・ガンジーの遺灰はここに撒かれたのだ。

雲は低く、速い。対岸の方で雪雲が雪を降らせているのがはっきりと判る。そのうちその雲はこちらに近付いてきたかと思うと、辺りは急に吹雪になった。

そうかと思うと、10分後には雲はどこかに消えてしまい元の穏やかな日差しの湖が広がっている。高地の特徴の例に漏れず、ここも目まぐるしく天気は変わる場所なのだ。

Kailas2011small220Kailas20113572度目の晴れ間だったろうか、ここから見るマナサルワール対岸の右手にぽつんと突き出た目立つ独立峰が見えてきた。徐々に特徴的な姿がはっきりと現れてくる。間違いなくカイラス山だ。

何度も訪れているガイドさんによると、この時期なかなか見えることが無いらしく本当に珍しいとのことだった。

Kailas2011367すかさず僕たちは並んで記念撮影。思いもよらず素晴らしい写真を撮ることができ皆さんは大歓声。しかし記念撮影だけでは飽き足らなかったのか、皆さんは何と薄着になり、湖の中へ入っていくではないか。

せっかくなので沐浴を決行するそうである。夏とはいえここは標高4500m、昼間でも気温10度もいっていない酷地なのにだ。当然水温も相当冷たいはずだ。

流石に僕はカメラを持っていたので膝下までしか浸からなかったのだが、足が痛いほど冷たくてすぐに感覚が無くなってきた。

固まる僕をよそに皆さんは一息にばちゃばちゃと肩まで浸かっていく。

勢いとは怖いものである。僕はカメラを持っていなかったら、浸かっていただろうか。その後直ぐに着替えたせいか、皆さんは風邪をこじらせることもなく元気に昼食を取っていたのが幸いだった。

午後になると徐々に風が強くなり、晴れてはいたが体感温度は急に寒くなった。

Kailas2011small225この日は一日、各自思い思いに過ごすことにした。

僕はというと友人から「マナサルワールとカイラスの水に浸けてくれ」と頼まれアクセサリーを預かっていたので、そのようにしてお祈りし、証拠写真(笑)を撮ったりなどしていたら、あっという間に日が暮れてしまった。

6日目に続く。

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