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2013年8月24日 (土)

2011年 チベット カイラストレッキング 9日目~10日目 カイラス/ズトゥルプゴンパ~マナサルワール湖

2011年6月4日。

9日目。宿泊地の標高は前日とほぼ同じ5,200mで、うまく眠ることができるか心配だったが、峠を越えた安心感からかよく眠ることができた。だが、川原が近かったためかテントが吹きさらしだったため、体感的にはかなり寒く感じた(枕元で‐3.5℃)。

朝食後荷物をたたみ、8:00に出発。

Kailas2011small394Kailas2011small401例によって僕たち歩き組は先に出発した。しばらくは岩のゴロゴロした道を進む。川には氷が結構厚く張っているが、地面には所々苔のような緑が生えているのを見ると今が夏なんだ、と感じることができる。

川幅はとても広いが、左右の山は高くカイラス山は残念ながら見ることができない。巡礼者用のテントが見えたが、早かったので今日はこのままスルーした。

Kailas2011small410Kailas2011small407視界に何か動くものがあったので川原をよく見てみると、プレーリードッグが何匹もひなたぼっこをしていた。それまで厳しい環境にいたせいか生き物を見ると和んでしまう。今日からは降るだけの道程なので楽なものだ。

Kailas2011small408Kailas2011small402道端に積まれた石に所々マントラの刻まれたものを見かける。中にはずいぶん古そうなものもあるので、大昔から巡礼者が歩いていたことがわかる。

振り返ると後発の乗馬隊が遠くに見えた。なんだか従者を引き連れた三蔵法師ご一行のような感じも見える。

しばらく変化の無い単調な道を歩いていると、途中から車道らしき道に変化した。どうやらここにまで開発の手が入っているようだ。

Kailas2011822Kailas2011small429複雑な思いを感じながらしばらく車道を歩く。11:30、今日の目的地ズトゥルプゴンパに着いた。本日の行程はこれまで。午後はのんびりとこの地で過ごす。早速スタッフがテントを張ってくれ、簡単な昼食を済ませた。

Kailas2011small418Kailas2011small417ズトゥルプゴンパは吟遊詩人でもある「ミラレパ」という行者が開いたチベット仏教カギュ派のゴンパだ。ミラレパは人気が高く数々の伝承(空を飛んだなど)が伝わり、タンカにも片手を耳に当てた姿で描かれるなど神格化されてはいるが、実在の人物だ。

このゴンパの中には彼が修行したと伝わる洞穴がある。お参りがてらこの洞窟も見てみたが、人一人がなんとか座れるくらいの大きさしかなかった。しかも天井は彼が神通力で押し上げたのだそうだ。まあ押し上げた話は作り話にしても、一人で修行するには丁度良かったかもしれない。

Kailas2011small422_2Kailas2011807その夜、同行のコックさんがカイラスをコルラできた記念として、有り合わせの食材を工夫してケーキを作ってくれた。皆で一刀づつナイフを入れ、全員に配り終わってからせーので口に運ぶ。高地なのでふっくらと焼くのは至難の業なのだが、このケーキは本当にやわらかく、美味しかった。

無事に越えることができた達成感と喜びを分かち合いながら、時間をかけていただいた。話は尽きることがなく、シュラフに入ったのは夜10時を回っていた頃だった。

10日目。この日がカイラストレッキング最終日となる。

いつもと同じく8:00に出発。ランクルはダルチェンの手前、トルントという場所まで来ているそうで、早ければ昼前には着いてしまうようだ。

Kailas2011small431Kailas2011small433あまり早く着いてしまってもつまらないので、途中カイラスから流れているという小川に立ち寄り、水を汲んできた。

ヒンドゥー教徒やチベット仏教徒は、カイラスで汲んできた水を聖水としてとてもありがたがるらしい。僕達もそれに倣って持ち帰ることにしたのだ。

持ち帰った水は自宅の冷蔵庫に保管されているが、何に使うかは今もって思いついていない。

Kailas2011small438Kailas2011small437途中、仏足石といわれる表面の一箇所が窪んだ石を見つけた。行者が付けた足跡とのことだが、本当だろうか。

幅が広く快適な平地を歩くこと2時間。道は徐々に細くなり、川に落ち込む斜面に変わった。傾斜はほとんど無かったが、片方が切れ落ちているため少し用心して歩く。

Kailas2011small439Kailas2011small436すると先行していたキッチン、ポータースタッフ一行が何やら騒いでいた。何事かと聞いたところ、なんと急に荷物を運んでいたヤクが暴れ出し、背中のものを崖下へ落としてしまったらしい。

積んだ荷物が道端に突き出した石に当たったらしく、それに驚いたヤクがまず暴れ出し、連鎖的に他のヤクも暴れ出したのだそうだ。

覗き込むと、確かに川岸に小さく散乱した荷物が転がっている。あの色のバッグはまさか・・・僕のだ。

道に残っているものもあったが、キッチン用具など多くは下に落ちている。他の人の荷物も気がかりだ。

僕は大切なものは全て自分で背負っていたのだが、それでも液体などが入っていたのでそれがこぼれて衣類に浸透したらえらいことだ。気が気ではなかったが、回収はスタッフに任せて広い道に出るまで先を急ぐことにした。

Kailas2011small442Kailas2011small457先には、狭く歩き辛い道にもかかわらず2人の女性が五体投地に励んでいた。両手に填められた靴や、前掛けもぼろぼろだ。

何日もかけてドルマラを越えここまで来たのだろう。身体の方も疲労でぼろぼろに違いないが、顔は生き生きとした迷いの無い表情をしていた。僕らを見つけて笑顔を見せている。もうすぐカイラス巡礼が完了するのだという嬉しさ、達成感からくるのだろう。

僕達も彼女たちに手を合わせ、巡礼が無事完了できるようお祈りさせていただいた。

Kailas2011small461Kailas2011small46415分くらい歩いたところですぐ広い場所に出たので、ここで休憩がてら荷物の回収を待つことにした。30分くらい待っただろうか。案外早く荷物を積んだヤクは戻ってきてくれた。

早速荷物を確認させてもらう。バッグは多少掠り傷が付いてはいるが、中身は全くの無傷だった。

幸い他の人たちの荷物やキッチン道具も思いのほか損傷は少ないらしい。どうやら衣類がクッションの役割をしてくれたようだ。本当に良かった。

Kailas2011829Kailas2011small463気を取り直して出発。すぐに建物が見えてくる。10分も歩けば僕たちが乗ってきたランクルも確認できた。もう到着予定地に着いていたのだ。

12:00頃、思ったよりもあっけなく、カイラスの下山地トルントに到着した。

Kailas2011861Kailas2011small465一同気が抜けたようになっていたが、一息つくとだんだん無事に巡礼が達成できたという達成感に包まれ、抱き合って喜び合った。

記念写真を何枚も撮影し少し落ち着いてきたら、だんだんお腹が空いてきた。

先程既に休憩してしまっていたので、さっさと荷物を車とトラックに積み、今日の宿泊地を目指すことにした。

Kailas2011small468Kailas2011small473Kailas2011small475ダルチェンを通過し、そのままマナサルワール湖畔へ。

15:00前に到着し、遅い昼食を取る。空腹のせいもあるが、高度順応前に比べたら一同呆れるほどの食欲だ。

ここがまだ高度4,300mもあるという感覚は既に全くなくなっていた。

Kailas2011874Kailas2011small476夕方。珍しくマナサルワールの雲は穏やかで、最後までカイラスはその姿を僕たちに見せてくれていた。

まるでこの巡礼を祝福し、見送ってくれているかのようだった。

11日目~最終日に続く。

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