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2015年2月12日 (木)

2013年 インド ラダックヒマラヤ マルカバレートレッキング 第4日目 マルカ~ハンカー

Dsc_0424Dsc_0426 この日も美味しいチャパティをいただき、朝8時に出発。

 一昨日のユルツェほどではないが、やはり朝晩は寒い。日陰はまだガチガチに土が凍っていた。だが日が差してくるとすぐに暑くなる。今日も晴れておだやかな一日になりそうだ。

Dsc_0433Dsc_0439 川を渡り崖を登ると、すぐに開けた集落に出た。ここがマルカの集落らしい。

 崖の突端には砦かお寺の跡らしき廃墟がある。

Dsc_0443 集落を過ぎるとすぐに広い畑に出て、既に村人たちが収穫の作業をしているところだった。マルカ谷に降りてから多少の畑くらいは見かけたものの、それまでのほとんどは荒涼とした大地が続いていたので、この場所でこんな豊かな風景が見られることなど思いもしなかった。

 村人たちが昔から、代々時間をかけて少しづつ畑を造ってきた苦労の結晶なのだ。

Dsc_0446Dsc_0454 のどかな風景は畑を過ぎるとすぐにまたおなじみの荒涼とした風景に変わった。

 広く気持ちの良い谷を川に沿ってしばらく進むと、左手の崖に野生のブルーシープの群れが出迎えてくれた。周辺の岩と同化して判り難かったが、列を作って器用に断崖を横に進んでいる。

Dsc_0459 さらに進むと、前方に巨大な奇岩が現れた。剣の先端のように細く鋭い岩が垂直に突き立っている。どうしてこんな岩ができるのだろうか。

 ヤンペルさん曰くここから右に折れて1週間進むとザンスカールへ行くことができるのだそうで、この奇岩が目印になっているらしい。

 そのルートは地図にも載ってはいるが、途中民家は一軒もないのでキャンピングしながら歩かねばならない上級ルートとして紹介されている。ヤンペルさんも、16歳の頃に一度だけ父親と歩いたことがあるだけで、かなり大変だったそうだ。

 もちろん僕たちはその分岐を横に見て、本来のルートを進んだ。

 川の対岸の崖、ブルーシープのいたところにも石垣が見え、道のようなものが見えた。ヤンペルさんに聞くと、雨季などで川を歩けない時期に使う道なのだそうだ。

 良く見ると崖崩れや風化などで所々道が崩壊している。毎年修復しているのだろうか。あの道を歩くのはかなり大変そうだ。

 川はS字のように曲がり、道も同じように曲がるのでカーブの箇所はちょっとした峠のようになっている。
 対岸に四角いビルのような岩が見える。頂も平坦なので、人の手が加わったかのような造形だ。あそこに行ったら何かあるんじゃなかろうか。

 峠の頂きで雨季用の道と合流し、その辺りにチョルテンやマニ石などがいくつも建てられていた。
Dsc_0479Dsc_0484 左手を見ると、なんと崖の頂に建物が見える。そこへ行くための道もあるが、かなりの急斜面であそこまで行くには結構な覚悟が要りそうだ。この辺りの中心的なお寺らしい。なぜあんな所に建てる必要があったのだろうか。

 そういえばネパールでも、村のお寺は崖の上や険しい場所を敢えて選んで立てている傾向があるように思う。何か理由があるらしい。

 お寺を見上げながらさらに進むとまた川幅が広がった。この谷はこういった地形の繰り返しのようだ。

Dsc_0489Dsc_0488 すぐにまた小さな集落が現れた。人は見えないが、川原には洗濯した衣服が岩に広げて干してある。近くにはワタスゲが植えられ、生活感はよく出ていた。たぶん放牧にでも出掛けているのだろう。

 そう思っていると、道端に一人の老婆が道に腰掛け、ひなたぼっこをしながら座繰りで毛糸を作っていた。ここの村人らしい。

 やはりこの辺りで放牧していたのだ。夕方になると自然と羊たちは集まりだし、集まったところで家に戻るという。

Dsc_0493Dsc_0495 ここで生活するというのは大変な苦労だというのは重々承知だが、このお婆さんを見ていたらちょっと羨ましく感じてしまった。

 前方に雪をかぶった大きな山が見えてきた。今までのラダックで見えた山はどれも同じような特徴のない山ばかりだったが、この山はひとつだけ大きく雄大に聳えている。

Dsc_0502Dsc_0504 名前はカーン・ヤツェ(6,400m)といって、この辺りの盟主的な山なのだそうだ。

 この山と重なった広く美しい谷を進むことさらに1時間、ハンカーという村に到着した。

Dsc_0508Dsc_0514 時間は13時過ぎくらいだったが、今日はこの村で宿泊する。ここから先は標高が急に上がり、民家も無いからだ。

 僕達は一番手前の民家にお邪魔させてもらった。庭には小麦や稗などを乾燥させている。
 通されたお部屋は広く快適な場所だったが、小さな虫が外から入ってきていたようで、取り除くのに少し苦労した。

Dsc_0516Dsc_0518 ダイニングでランチをとる。いただいたものはチャパティのサンドイッチと、マルカで採れた新じゃがだ。

 途中ヤンペルさんがマルカでいただいてきたのだそうだ。やはりジャガイモでも採れたてがいちばんおいしい。新鮮なので瑞々しく、ホクホクしていて最高だった。

Dsc_0527Dsc_0530 ランチの後は少し外へ散歩してみる。向こうの建物の側には遊んでいる子供達が見えた。この辺りでは子供はあまり見かけなかったので、珍しい光景だった。

 近付いてみると同じ服を着ている。どうやら学校らしい。放課後のようで、学年の違う子供達が一緒になって辺りを駆け回っていた。
信じられなかった。ここは標高4,000m。僕などが走ったらたちどころに酸欠で倒れてしまうだろう。

Dsc_0534Dsc_0536 子供達に近付いてみると、彼らも気付いて近付いてきた。人懐こさは他と変わらない。

 いろいろ聞いてみたかったのだが、ラダック語しか話せないようで残念ながら伝わらなかった。

 だが、英語は少しだけ判るようだ。どこから来たの?と聞かれたので日本、と伝えた。ところがなんと日本という国を知らなかったのだ。

 中国は知っていたので中国の向こうのほう、とだけ言ったがどこまで判ってくれただろうか。外国人と接する機会はあまり無いようで、僕を好奇の目で眺めている。カメラを持っていたので写真を撮ってあげた。

Dsc_0537 画像が出るのでそれを見せてあげると、たちまち喜んで今度は変な顔やらいろんなポーズをとってくれた。

 僕も負けじと何枚も撮影してあげて、そのつど見せてあげる。楽しいひとときだった。

5日目に続く。

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